ピアノにつながるソルフェージュ

星野ピアノ教室講師 星野真由美

ピアノの楽譜を見て我が子が弾けるようになってもらいたい…とピアノを習わせているご家庭での願いは皆同じです。音符が読めるようになって学校の音楽の授業についていけるようにという希望も多いです。

でも音符が読めるようになってもリズムがわからないと正しいメロディーを奏でられません。メロディーがわかっても同じ拍感を持っていないと正しいメロディーにはなりません。

色々な要素が集まって一つの曲を正しく演奏することができます。言葉にしてこうして書いてみると何だかピアノを弾く(曲を演奏する)って大変なことだなぁと感じますね。

小さいお子様にとって、これらを全て一度に身に着けるには時間がかかります。限られたレッスンの時間内で何度もリズムうちをしたり、声を出して歌ったり拍を刻んだりするなどのソルフェージュをしながら体得していきます。

先生と1対1でのレッスンも大切ですが、時にはお友達同士でピアノで弾くメロディーに合わせてピアノ以外の楽器を使ってリズムをとりながら皆で合奏していくことは新鮮で楽しいです。

何よりも自分以外の音にも耳を傾けなければいけないこと。
そのうえで、自分のパートをしっかりと楽器を使ってリズムうちをしなくては、皆とは合わなくなってしまいます。自分だけ勝手に奏するのではなく、相手のことも考えながら合わせていくことで1つの曲が出来上がります。

こういったことは、耳を使い、手を使い、目を使って脳も沢山使います。そして相手を思いやる気持ちも大事です。しかも楽しく出来たらきっと体にスムーズに入ります。
人間楽しいことは、覚えるのも速いと言われています。

週末のグループレッスンでは、各自アンサンブルでそういった目に見えないことを学んで体験してくれたら良いなぁと思っています。初参加の人も何人かいます。皆と一緒に仲良く参加できることだけでも立派ですね。お友達の前で1曲各自ピアノを弾きます。プチ発表会です!場慣れも次につながります。

音楽を通して楽しく子供たちの色々な力を育てていくことを目標にします。