ピアノの前のソルフェージュ

星野ピアノ教室講師 星野真由美

レッスンの中で、ピアノの前にいつもお教室で取り組んでいるソルフェージュがあります。

ピアノを弾く前に初見で4小節から8小節くらいまでのリズムをたたいたり、旋律を歌ったりします。

これが生徒さんたちにとって、とても勉強になっています。
短い時間で、初見で曲を分析したり、ピアノと同じ高さの声を出して歌っていきます。毎週取り組んでいるので、だんだん慣れていき3分くらいで終わってしまう生徒さんもいます。そして、ピアノの音なしでも音程がとれて歌える生徒さんもでてきています。続けていくと力になることを感じます。

だいたい4拍子が多いのですが、たまに出てくる3拍子は苦手な生徒さんがいます。

これは、日本の童謡など3拍子が少ないことに原因があるらしいです。
4拍子は安定感があるのですが、3拍子は4拍子に比べると安定感に欠けるそうです。4・・・という数字・・日本では、起承転結(話の順番)や季節が4つに分かれていること。音楽では、ソナタ形式(提示部、展開部、再現部、終結部)やほとんどの交響曲は4つの楽章からできています。
また、人の脈拍も4拍子だから、安定して聞こえるらしいです。

なので、3拍子が出てくるとどうしても3拍めで伸ばして止まってしまうことがよくあります。
そんな時は、『ゾウさん』の曲や『海』の曲を歌ったりして3拍子の曲の雰囲気のイメージを持ってもらいます。
すると、3拍子も楽しく感じて、曲に乗ってリズムをたたいてくれます。子供たちの馴染みの曲だとわかりやすいのですね。

でも、色々な曲をピアノで経験しているといつの間にか3拍子も4拍子、6拍子と体で覚えて弾けるようになってしまいます。リズムや拍子が身についたからです。ピアノの前の数分間のソルフェージュの時間の積み重ねはとても大切です。

教本の終わった生徒さんです♡
おめでとう!!こつこつよく頑張りました!