最近の生徒さんのレッスン

星野ピアノ教室講師 星野真由美

先日、バスティンBの後半に入った年中さんのレッスン、大譜表が出てきていよいよ読譜のお勉強がはじまりました。
突然、読譜で5線の音符を読むのは、大変なのでたま~に時間がある時に『せん、かん、せん、かん、せん、かん、・・・・』と言いながら5線の上を指で指したり、マグネットを使ったり、プリントしたり・・・としていたせいか、すぐに抵抗なくヘ音記号の音符の線にマグネットを置いて一度教えただけで、『そ、し、れ、ふぁ、ら、』がすぐに、言えました。ト音記号の『ど、み、そ、し、れ、ふぁ』も(やりたそう~~~なお顔をしていたので・・)教えたら、しっかりと声に出して言ってくれました。

本当に小さいお子さんは、頭が柔らかく、覚えるのが早いです特に声に出して言うお子さんほど、抵抗なくすんなり覚えてしまいます。

また、私のお教室の生徒さんは、皆さん初めは恥ずかしそうで小さな声でしたが、慣れてくると大きな声で、のびのびと楽しそうに歌いながら教本を弾いてくれます。歌を歌ってくれるとピアノの音も自然にフレーズ感が出てなめらかに演奏できます。
ピアノは歌と同じだよ~~~
と言うと皆んな素直だから、自分の音に耳を傾けながら歌うように弾いてくれます。
つながって、なめらかに弾けるととっても嬉しそうな笑顔になります
途中、音がつながらい事に気付くと、音を間違えたわけでもないけれど、つながるように弾きなおします。これは、しっかりと自分の弾いた音を聴いているからですね
とても良いことです。

また、別の学年の生徒さんは、読譜がうまくいかずにピアノを弾くことに少し時間がかかっています。楽譜から得た情報がうまく指に伝えられずにいるのではなく、音符に慣れていないのです。音符だけの読む練習をカードやプリントを使って練習しています。
でも、好きな曲はどんどん弾いてくれます。音符を読む訓練と並行しているので、楽しみながら少しずつ進んでいます。

ピアノは、色々な知識を増やしながら正しく弾いていくので、根気が必要です。リズムであったり、読譜であったり、正しい姿勢、指の形であったりと思いのほか、難しいです。音楽演奏学者の医学博士でもある、古屋晋一先生も7歳未満は脳が非常に柔らかいのですがその後固くなってしまうので、ソルフェージュは早い時期が良いとおっしゃっていました。また、音の情報を指の動きに伝える訓練は、12歳くらいまでにトレーニングが必要らしいです。初見が適しているようです・・・・・と。11月のムジカに載っていた記事からちょっと書かせていただきました。

生徒さんそれぞれに合った指導が大切です。ひとりひとりを良く見て、前に進んでいきたいと思います。出来ることが多くなった生徒さんのお顔を見てレッスンすることが一番の喜びです