新しい曲の譜読みを終えて完成させた時に、曲を縦のラインで見てしまいがちになる人がいます。縦のラインとは、拍を刻むことにとらわれてしまうことです。
拍子を感じること、刻むことも大切ですが、最後の仕上げになったら、横のラインを意識してあげると曲の流れがつかめます
でも、一般的に日本人はこのような縦のラインを意識する傾向があるらしいです。先日参加したリトミックのピティナのセミナーでも話題になりました。
それは、いくつか理由があるようです。
たとえば、日本の国語の教科書では、縦書きですが、英語ではアルファベットを使うことから横書きです。横へ横へと意識がいきます。また、日常の挨拶でも「こんにちは」と日本人は頭をさげます。でも、外国人は、「Hello!」とどちらかというと、手を上に向けて挨拶します。極端に言うと日本人は下へ、西洋人は上へという感じです。
日本舞踊もすり足を使っていきますが、西洋のバレリーナは上へ向けてのポーズが多いですよね。
こんな日常的なことからも、文化の違いを感じそこからまた、音楽を聴いたときの感じ方も変わるのだということです。そういった国民性からもやはり私たちは、意識的に西洋の音楽を聴くときは、大きく横のラインで聴かなければいけない気がします
自分で弾く曲も横のラインを意識して弾くと仕上がりも違って聴こえてくるのではないでしょうか