習い始めの生徒さんのピアノの弾き方で気になる事の一つに手首の使い方があります。最初は楽譜を見て歌をうたいながら弾くことに夢中です。まだ、手首はそんなに気になりません。極端に下がってないからです。でも慣れてきて長い曲を弾くとどうしても手首が下がって第3関節がへこんできてしまう生徒さんがいます。
すると、音色が全部同じになってしまいただ鍵盤を押している状態で、響きも感じられない音になってしまいます。たぶん弾いている本人も音にこだわっていないのでしょう。自分の音を聴いていないのです。
昨日のレッスンで、『ねぇねぇ、今の弾いた音ってどうだった?』と聞いてみました。
『どうって?』
『綺麗な音だったかな?自分の音をよく聴いてごらん』
と生徒さんに問いかけたところ、
次に弾いてくれた音はとても気持ちのこもった音になり『綺麗な透きとおった音』に変わりました。ちょっとした気持ちや自分の音に耳を傾けることによって、音色が変わります。そして、手首の使い方も違いました。自分で手首をどうしたら良い音がでるのかを体感したようでした。
『今のは自分でもうまく弾けたし音も綺麗に鳴ってた~』
とにこにこして自信げに話てくれました。
楽譜を見て弾くことに一生懸命になっているとそればかりにとらわれてしまいがちですが、耳を使うことも忘れてはいけないですね。自分で自分の音に気が付くことができたら音色も変わっていきます。
手首を下げないで、指の付け根の第三関節から良く動かすこと。意外と習い始めの生徒さんは、指を動かすことに慣れていないせいか上手に動かせません。
ピアノを弾いて動かすことも大切ですが、弾いていない時も意識して、第3関節から一つ一つの指を深くおじぎさせるように運動させてあげることも良いと思います。指体操をするのもピアノを弾く上では効果がでます。試してみてくださいね
今日のレッスンに来た生徒さんですが、練習日記を見たら毎日休まず目標回数をこなしていました。そして、今日もレッスンに来る前に練習してきたそうです。
指積み木の回数が前回よりも4回も多かったです素晴らしいですね
毎日の練習の効果が目に見える回数で出てきたので、とっても嬉しそうでした。しっかりとピアノの絵の脇に回数を書いて、『家で塗るんだ~~』とニコニコして帰っていきました。運動会が近いのによく練習しているなぁ~と感心でした