曲を縦のラインで見てしまいがちになる理由には・・・

星野ピアノ教室講師 星野真由美

新しい曲の譜読みを終えて完成させた時に、曲を縦のラインで見てしまいがちになる人がいます。縦のラインとは、拍を刻むことにとらわれてしまうことです。
拍子を感じること、刻むことも大切ですが、最後の仕上げになったら、横のラインを意識してあげると曲の流れがつかめます

でも、一般的に日本人はこのような縦のラインを意識する傾向があるらしいです。先日参加したリトミックのピティナのセミナーでも話題になりました。
それは、いくつか理由があるようです。
たとえば、日本の国語の教科書では、縦書きですが、英語ではアルファベットを使うことから横書きです。横へ横へと意識がいきます。また、日常の挨拶でも「こんにちは」と日本人は頭をさげます。でも、外国人は、「Hello!」とどちらかというと、手を上に向けて挨拶します。極端に言うと日本人は下へ、西洋人は上へという感じです。
日本舞踊もすり足を使っていきますが、西洋のバレリーナは上へ向けてのポーズが多いですよね。
こんな日常的なことからも、文化の違いを感じそこからまた、音楽を聴いたときの感じ方も変わるのだということです。そういった国民性からもやはり私たちは、意識的に西洋の音楽を聴くときは、大きく横のラインで聴かなければいけない気がします

自分で弾く曲も横のラインを意識して弾くと仕上がりも違って聴こえてくるのではないでしょうか

 

導入期のレッスンの教材について

星野ピアノ教室講師 星野真由美

生徒さんのレッスンのことです

今まで使っていた教材から、私なりに考えて、今日思い切って変更しました。かなり自分なりに悩んでお友達のピアノの先生に相談したり、また丁度セミナーでも導入期のレッスンについてのお話を聞くことで決心できました。お母様には、理由を説明して納得していただき、お家での反復の必要性もお話させていただきました。熱心にレッスンを聴いていただきました。

教材については、調べて長い目で見て良い結果が得られることや、まず落ちこぼれる生徒は出ない、というデーターなどあらゆる理由から良いと判断しました。また、指導法も以前学んだことがありましたが、より進化しつづけている指導法であるが故、私自身も貪欲にまだ学び続ける必要があり新しいこと(いかにわかりやすく、噛み砕いて説明していくかということ)を取り入れようと気持ち新たにしました。常に指導者は勉強し、いつでもこれで良いのかな?相手にわかりやすく伝わっているかな?理解できてるかな?レッスンは楽しく受けられたかな?と自分自身を冷静に振り返らないといけないです。

新しい教材は少し私自身緊張したレッスンでしたが、レッスンを終えて『今日のレッスンとっても楽しかったです』と生徒さんに帰り際に言われた時は、とても嬉しかったです。そして、教材に対しても生徒さんが抵抗なく入っていけたのでホットしました
まだまだ新しい教材でスタートしたばかりですが、脱力の練習やしっかりした指つくりや毎日弾いてくれるよう導いて、楽しみながら基礎力のつくレッスンをすること。そして、いろいろな曲を早く弾けるように育てていきたいと思います。

2週間で最後まで両手で譜読みしてしまった小学生に驚かされました

星野ピアノ教室講師 星野真由美

今日のレッスンの生徒さんについて、ちょこっと書きたいと思います。

小学校中学年の女の子です。ピアノを弾く前に5分だけウォーミンぐアップの時間をとりました。最初に指番号札で指を動かすトレーニングをしました。正しい指の形で、机の上をコツコツと音を立てて動かします。1番から5番までのカードを入れ替えて1分間に何回できるのか数えました。1分間ですが、随分と集中してたくさん動かすことができました。ただ、ちょっと爪がぶつかってしまっていたので、残念「次回は切ってきてくださいね。」とお話しました。

次にピアノの椅子に座ってから音符カードを読んでいきます。これも取り組み始めてから3週目なので、今日は時間を決めて何枚読めるか挑戦しました。ピアノを弾いているときに見る楽譜の音符を読む感覚とは違うようで、やはりカードだけで、反応して即座に読んで弾くという作業は難しいようです。特に加線の音符は難しいかな
でも、これができるようになると譜読みの自信はかなりつくと思います。そして、初見でも弾くことが簡単になるのです。

両方で5分というレッスンの計算が、記録したり、どういう効果があるかの説明をして10分になってしまいました
そして、ピアノのレッスンでは、教本の宿題も先週注意した部分を全てクリアして、すらすら弾けていて合格クリスマスの曲も2週間しか練習していないので、頑張って最後まで両手で弾いてきた熱心さに感激して夢中になって、レッスンをしていたら時間が延びてしまいましたそして、弾けるようになるポイント説明片手の正しい指使いでのたくさんの練習時間の確保をお話しました。
生徒さんは、いつもと違って熱心に耳を傾けてくれて、言われた通りの指使いできちんと弾けることを実感すると私が注意しなくても自分から楽譜をよく見て直していました。終わった後も疲れを見せず、ニコニコしていました。ん?充実感なのかな?

寒い中、お外でお迎えに来られていて、待たれていたお母様には本当に申し訳なく、ひたすら謝りました。『どうぞ次回からは、ピンポンして中に入ってお待ちくださいね。』とお話しました。夕飯のお仕度も遅くなってしまうだろうとか色々考え、やはり時間は厳守なのだと私、反省させられました次回から気をつけます!

でも、何よりも生徒さんが自分の好きな曲を弾くせいか、今までよりもピアノに興味を持ってくれるようになりとても嬉しく感じましたこれからもたくさん練習してくれるよう導いて生徒さんが上達していってくれることを願っています