ピアノを弾けるようになるための学び

星野ピアノ教室講師 星野真由美

習い始めの生徒さんはピアノを弾くということ以外にお勉強することが他にもあります。ピアノを弾けるようになるために学ぶことでもあります。
たとえば、リズムだったり、どれみふぁそらしど を順番に言えるようになったり私のお教室では、英語の ABCDEFG で言えるようになることも練習しています。(ちょっと大変かな?)

そして小学生以上になると書くこと読むことが学校のお勉強ですっかり問題なく出来るようになるので、五線の音符の読譜にも入っていきます。『これが  で、これが  ・・・・』と順番に教えてすぐに五線の上に書かれている音符を全て瞬時にわかる生徒さんはいません。( や  は、だいたいわかりますが。)

その前に音符が五線を順番に並んでいるというしくみを勉強していかないといけません。「せんのおんぷ、かんのおんぷ・・・・」と言いながらの五線の上でのまるを書く練習です。 こんな感じです。その後は、ドリルやカードを使って繰り返し、繰り返し読んでいきます。根気がいりますが続けていくことが大切

   そして どれみふぁそらしど を CDEFGAB に置き換えて言う練習はカードを作って各自に渡して練習してもらいます。このカードは、初回には渡さないで生徒さんそれぞれに合ったタイミングを見て渡しています。IMG_0283私が表と裏にアルファベットとひらがなをそれぞれ書いて作りました。お家の人とゲーム感覚で遊んでもらえたらなぁ~という思いでお渡ししています。英語が苦手でも7つのアルファベットを覚えるだけなのと、ゲーム感覚で遊びながらやると小さい子どもたちは意外と早く覚えてしまいます
子供はゲームという言葉だけで楽しくやってくれます
慣れてきたら、アルファベットを どしらそふぁみれど CBAGFEDC と言えるとスゴイですよ

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生徒さんたちにお渡しする教具を作ったり、プリントの用意でこの週末もあっという間に終わりました

教具やプリントがあるのとないのとでは、それぞれの生徒さんたちの理解度が全く違うので私は必要かな~と思っています。
市販されているものもあるのですが、小さいお子さんや小学生の低学年の生徒さんたちにとっては、市販されているものより大きめのものがわかりやすいようです
なので、私のお教室の可愛い生徒さんたちが早く覚えてくれるように願いを込めて作っています伝わってくれると嬉しいです

さあ、また明日から1週間がスタートします。学年の切り替わりの時期ですね。4月から新たなスタートがきれるよう3月後半は気持ちを整理して過ごしていきたいと思っています。仕事は楽しく笑顔で頑張ります皆さんにとっても楽しい1週間になりますように

 

 

 

小学1年生の生徒さんのレッスン

星野ピアノ教室講師 星野真由美

今月から新しくお教室に入った小学生1年生の生徒さんのレッスンが昨日で2回目でした。体験教室に来てくれた時もピアノが大好きな様子で目をキラキラさせて積極的にピアノを弾いてくれたのが印象に残っていました。帰り際に折り紙で折った「だまし船」を私に「はい!これ、先生にあげるよ!」と言って手渡された時はとっても嬉しかったです数日後に入会のお電話を頂いたときは受け持つことができて良かったなぁ~と同時にしっかりと育てていかないとと思いました。

初回のレッスンの時に私の作った『練習日記』をお渡しして毎回の練習の回数を書いてもらうようにお話しました。だいたい各項目ごとに目安の回数を書いて渡しました。たとえば、(指番号を言いながら弾く)3回、(音符を読みながら弾く)3回、(歌詞を歌って弾く)3回・・というふうにです。回数は生徒さんによって違いますが平均して5回ぐらいにしています。皆さんにだいたい、3回と書いてもそれ以上に練習してくる子がとても多いです。小学1年生の生徒さんもやはり3回かな~~と思って目を通したらな・な・なんと10回と書かれてあった部分があり驚きました。お母様も「ここのところ、すごいんです!10回も弾いたんです!」と喜ばれていました。私は思わず『すごいね~』と言って大きなはなまるをつけてあげました

私も初回のレッスンでこんなにたくさん練習してきた生徒さんは、今までにいなかったので、本当にびっくりしたのと同時にまたまた、嬉しくなりました
レッスンの時もお指がしっかりした形で打鍵できていたのと、フレーズがなめらかに弾けていたので練習量が多いのでこのように弾けたのだと納得しました。本人はけろっとしてのびのびと弾いて自然体でした。初回のレッスンの時に正しい指の形脱力のお話をして良かったです。素直に言われたことを正しく練習してきてくれたのです。

今日午前中に東京バスティン研究会の勉強会に参加してきました。教本のバスティンでは、ただ弾くことだけでなく、声に出しながら弾くことが大切なのです。

どうしても子供たちは、声に出さずにピアノの鍵盤だけを弾いてしまうことが多いそうです。なぜなら、その方が楽だからです。声に出して言って弾くことは難しいのです。でもそういった練習をすることによって自分の中に音符の長さやリズム、指番号がしっかりと定着していくのです。ということをバスティン研究会の方たちは何度も仰っていました。この時に昨日のこの小学生の生徒さんを思い出したのです。

そして、今日レッスンした小学4年生の生徒さんも練習時間をいつもより10分増やして弾いてくれた日が2日間ありました。やはり教本がいつもより良く弾けていました。
練習時間を増やしたから弾けたんだ!と実感してくれたと思います。いつもよりお顔の表情も明るかったです。

だいたい皆さん毎日練習を頑張ってくれています。今習い始めた生徒さん達は、まずは家でのピアノの練習時間を習慣化することが大切ですね。習い始めが肝心です。習慣化できるよう御父兄の方たちの温かい見守り、声掛けでどうぞお子様を応援してあげてください

リトミックの講座を受講して

星野ピアノ教室講師 星野真由美

先日、文京シビックホールでリトミックの講座を受講してきました。私が受講したのはダルクローズのものでした。ダルクローズとはリトミックの創始者の名前です。人の心の動きによって生まれる動きや行動に注目してリズムを上手に取り入れることで心と体のバランスのとれた音楽家を育てようとした人です。

スカーフや棒を使ったり小さいタンバリンやマラカスなど2歳児の子供にあったサイズの楽器を使いながら幼児になって実際に体を動かして、歩いたり跳んだり走ったりと生のピアノの即興演奏に合わせて動きました。

動きの表現に使われたはやい、高い、低い、ゆっくり、大きい、小さい、元気に、そっと、なめらかに・・・・などの言葉は、音楽で使われる音の高さ、テンポ、音の強弱などと共通しています。つまり、音楽は耳や眼や頭だけで理解するものではなくリズムやダイナミックス感動や感情を全身で経験し理解して表現するものです。これは、楽器を演奏する場合いつでも関わってくることです。

リトミック(体による理解)では、リズムを正確に学ぶことが目的ではなく、音楽を使って音楽を学ぶ総合教育なのだといえます。体を動かすことによって音楽を構成している色々な要素を体験することによって、音楽を感じる心、考える力、記憶する力、構成する力、創造する力などを身に付けることができます。

1歳児でも音楽を聴いて即時反応ができるということには驚きました。音楽を聴いて突然音楽が変わった瞬間が脳に良いそうです。特に生のピアノの演奏に合わせて動くことは生徒の様子を見ながら演奏を変えたり、テープを流すより、子供の予期せぬ音楽の展開があり脳には刺激になるそうです。同じことをずっとしているよりは、良いということなのです。
2歳児、3歳児、年少さん・・・と歳に応じたリトミックをすることによって何を学べるかということを1日かけて学んできました。インフルエンザが治ったばかりで体が少々きつかったですが・・・とても楽しかったですでも、1日で学びきれるものではありません。とっても奥が深く時間をかけ勉強していかねばと感じました。
小さい生徒さんを教えるうえでもリトミックは大変効果的なので学ぶ価値大です小さい生徒さんたちは、たくさんの可能性を秘めているのですからその可能性を引き出してあげるためにも自分の引き出しを増やして常に勉強していかないといけないですね。
ふと、この間の三者面談の時の御父兄様のお顔が目に浮かびました。皆さんお子さんのピアノの上達や長く続けられることを望んでおられました。自分には責任があるということもその場でひしひしと感じました。だからこそ、常に勉強していかなければいけないのです。大変だから~やりません~なんて言ってられません。前進あるのみです。

今月から新しい生徒さんのレッスンも始りました。とてもニコニコしてどんなレッスンしてくれるのかなぁ~と期待に胸をはずませてお教室にやって来ます。私も新しい生徒さんとの出会いとても大切に思っています
上達してくれるようしっかりと育てていきますね。

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