作曲家とその時代の音楽的語法~古典~のセミナーから

星野ピアノ教室講師 星野真由美

今日は、赤松林太郎先生の「4期」の知っておくべきこと~第2回古典~のセミナーでした。とても素晴らしく先生の知識の多さに感動して、たくさんのお話をノートに書いて書いて読めないくらいの殴り書きをして帰ってきました。いつものことながら、自宅に戻って書いたものを一度整理して書き直しました。

今日のポイントです。

1.バロック時代では、静の形式で左手の和音の情感を大切にし、バッハのインヴェンションではいかに左手の練習が大切であったかは、前回でのお話でした。古典ではソナタ形式の理解がとても重要になり、近代のヨーロッパの考えにつながります。

2.古典のソナタ形式では、テンポ表示より樂語を重要視します。Largo(遅く)ですが、広いというイメージ、ナポリの広々としたイメージを持つ。Adagio(遅く)ですが、古典派では遅いけど退屈になってはいけない。遅い中にも表現力を入れる。低音をいかに響かせるか。歌い方、カンタービレをどのようにするか。を常に考えなければいけない。Andante(歩く速さ)ゆらぎやすいテンポ。歌いやすい。適度なルバートがかけられる。舟歌はAllegretto、Andantinoが多い。Allegro(快速に)早くもなく遅くもなく、生き生きと、男性的な拍、馬車に乗って心地よいか、弾いて心地よいテンポかを考える。

こういった古典での樂語の解釈をすることで古典派の演奏もだいぶ変わってきます。また、こういった知識をもってその時代の曲を鑑賞することで、なるほどと気づかされるでしょう。

3.ピアノレッスンで生徒さんに教えなければいけないこと。それは、ソナタ形式です。ソナチネに入ると生徒さんには形式を学んでもらうため提示、展開、再現は一緒に楽譜上で確認します。これも、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンのソナタでは、微妙に演奏法が変わってくることを学びました。これは、レッスン時にお伝えします!

時代に合った演奏法を学ぶことによって、音楽の深さを改めて感じ、楽譜には書いていないことの学習にも目を向けて気づき伝えていくことの大切さを学びました。とても深いセミナーでの勉強でした

クリスマス会の準備です~あと1か月ですね~

星野ピアノ教室講師 星野真由美

クリスマス会まで明日でちょうど1か月前になるので、私自身も全体の構成をどうするか?悩んでいます。先日、体験レッスンにいらっしゃってくれた年少さんもお教室にあったハンドベルが、気に入ってくれたようで、レッスンの後に鳴らして音の響きを楽しんでいました。
やはり、ハンドベルって人気なんですね

ハンドベルの曲も当日は皆で合わせたいと思っていますなので、簡単な曲をと考えています。「きらきら星」「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」なら、8音のみでできそうなので、候補です。意外とハンドベルを奇麗に響かせるには、鳴らし方のコツがあるのでピアノレッスンのおしまいに2,3分で皆さんに鳴らしてもらっています。普段会うことのできない生徒さん同士みんなで、一緒にできるって楽しいですよね

そして、当日の座席のセッティングやお菓子、飲み物は紙コップに用意するため、本日ダイソに買い物に行ってきました。午前中の自分のレッスンの後に、錦糸町のダイソまで電車で行きました。クリスマス会の他にも導入レッスンのグッズを作る材料も揃えたかったのでわざわざ都内まで出かけてしまいました浦和では、なかなか揃えられなかったので・・・・。

何度か足を運んでいるのですが、やはりいつも品揃えの良さに感動しますね。たかが100均、されど100均です。季節柄、クリスマス商品が特に目立っていましたが、まずは、自分の買うべきものを探しました。広いフロアーで行ったり来たりしながら、何とか見つけ(すごい人込みで、もう頭がくらくらしてしまいました)クリスマスグッズを見る元気もなく、大きな荷物を抱え電車に乗り、運よく秋葉原からは座れ、雨に降られる前に何とか、よろよろしながら自宅まで帰ってきました
でも、クリスマス会で使える可愛いものが買えたので、良かったです

あとは、プログラム作りです!表紙の絵も可愛らしく中身も思い出に残るようなものにしたいと考えています。皆さん楽しみにしていてくださいね

曲を縦のラインで見てしまいがちになる理由には・・・

星野ピアノ教室講師 星野真由美

新しい曲の譜読みを終えて完成させた時に、曲を縦のラインで見てしまいがちになる人がいます。縦のラインとは、拍を刻むことにとらわれてしまうことです。
拍子を感じること、刻むことも大切ですが、最後の仕上げになったら、横のラインを意識してあげると曲の流れがつかめます

でも、一般的に日本人はこのような縦のラインを意識する傾向があるらしいです。先日参加したリトミックのピティナのセミナーでも話題になりました。
それは、いくつか理由があるようです。
たとえば、日本の国語の教科書では、縦書きですが、英語ではアルファベットを使うことから横書きです。横へ横へと意識がいきます。また、日常の挨拶でも「こんにちは」と日本人は頭をさげます。でも、外国人は、「Hello!」とどちらかというと、手を上に向けて挨拶します。極端に言うと日本人は下へ、西洋人は上へという感じです。
日本舞踊もすり足を使っていきますが、西洋のバレリーナは上へ向けてのポーズが多いですよね。
こんな日常的なことからも、文化の違いを感じそこからまた、音楽を聴いたときの感じ方も変わるのだということです。そういった国民性からもやはり私たちは、意識的に西洋の音楽を聴くときは、大きく横のラインで聴かなければいけない気がします

自分で弾く曲も横のラインを意識して弾くと仕上がりも違って聴こえてくるのではないでしょうか